2009年1月7日水曜日

ちょいとmemorandum

新語:アラカン

 アラカンって言葉、知っていましたか?
 「嵐寛寿郎のことだろう」って。あの“天狗のおじさん”じゃなくて『“around kanreki”(アラウンド還暦)=60歳代前後』、なんですよ。最近、耳にしました。
 アラフォーといえば、around fortyで、「四十代前後」を指しますよね。アラサーなんて、も言いますな。つまり「60代前後」を、英語と漢語のちゃんぽんにして、懐かしい語感で表現したんですな。
 サッポロビールのテレビCMで、西田敏行、寺島進、「次長課長」の河本準一の3人が居酒屋で一杯やっているヤツですよ。あれで、西田が「アラカン」という言葉を遣っていました。それで、面白いと記憶したわけです。
 「アラカン」という響きに、共感する中高年層を狙ったCMなんでしょうか。

 アラカンを 勘違いする アラカン世代

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 草野球音の世代は、アラカンといえば、嵐寛寿郎(1903年―1980年)だ。「鞍馬天狗」、「むっつり右門」などが当り役で、晩年は高倉健主演の「網走番外地シリーズ」で、「鬼寅親分」を渋く演じた。その存在感は圧倒的だった。
 映画館で初めて映画を観たのが鞍馬天狗だった。海岸線を白馬で疾走するアラカンの雄姿が目に焼き付いている。あれは、小学校に上がったばかりの頃ではなかったか。
 鞍馬天狗のシリーズの作者として有名なのが 大佛次郎(おさらぎ・じろう=1897年―1973年)である。 「大佛」は、鎌倉大仏の裏手に住んでいたことから、付けた筆名だそうだ。生まれは横浜で、港が見える丘公園に「大佛次郎記念館」がある。

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※敬称略。文章中に事実誤認、赤字などありましたら、ご指摘くだされば幸いです。

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