2017年7月6日木曜日

没後30年 石原裕次郎「狂った果実」

*石原裕次郎さんの命日が今年もやって来る。1987年(昭和62年)7月17日に52歳で世を去ってから早30年が経つ。「太陽の季節」で初めて映画に出て、既存の俳優にない新鮮さが注目を浴び、主演デビュー作品となったのが「狂った果実」だった。    ×      ×     

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石原裕次郎主演の「狂った果実」1956年を観る。
監督:中平康
原作脚本:石原慎太郎 
プロデュース:水の江瀧子 
配給:日活 

出演
・石原裕次郎;滝島夏久
・北原三枝:天草恵梨
・津川雅彦:滝島春次
・岡田眞澄:平沢フランク
・芦田伸介;夏久と春次の父
・長門裕之 石原慎太郎 近藤宏 

鎌倉に住む裕福な家庭の兄弟、滝島夏久と春次。兄の夏久はたくましく遊び人だが、弟の春次はまだ華奢で純真、女性を知らない。二人で海に遊びに行った逗子駅で落とした帽子を拾ってくれた天草恵梨に、春次は一目惚れする。その後、兄弟は海で恵梨を再会する。春次はどんどん恵梨にのめり込んでいく。
ある日、夏久は平沢らと遊びに行った横浜のクラブで外国人と踊る恵梨を見つけた。詰め寄り問いただすと一緒にいたのは夫だというのだった。

石原裕次郎が輝いている。圧倒的な存在感が光る。以来、スター街道を突っ走ることになる。

「太陽の季節」の姉妹編というべき作品。「太陽のー」の公開が1956年5月17日、「狂った果実」は同年7月12日だった。その間、たった2ヶ月弱。太陽族映画にブームを察したら日活が急ぎ制作した。だが、しかし。名作だと思う。

春次のモーターボートが夏久と恵梨のヨットの猛スピードで突っ込むラストシーンが鮮烈だ。ルネ・クレマン監督×アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」を連想させた。というより、「太陽がいっぱい」が1960年公開だから、「狂った果実」がさきがけとなったといえる。フランス映画ヌーベル・バーグに影響を与えた。

恵梨の夫は外国人の将校風で時々恵梨の家に訪ねて来る関係。普通の夫婦ではなく、恵梨は『オンリー』だよね。

拙ブログ「石原裕次郎」関連
「赤い波止場」1958年 舛田利雄監督 石原裕次郎 北原三枝 大坂志郎 二谷英明 
「嵐を呼ぶ男」1957年 井上梅次監督 石原裕次郎 北原三枝 芦川いづみ 青山恭二 金子信雄 
「鷲と鷹」1957年 井上梅次監督 石原裕次郎 三国蓮太郎 浅丘ルリ子 長門裕之 月丘夢路 
「幕末太陽傳」1957年 川島雄三監督 フランキー堺 南田洋子 左幸子 石原裕次郎 芦川いづみ 

TV録画
2017年6月25日観映 #253
映劇の芸
*思い出したら、安否確認のつもりでのぞいてください(^_^)

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