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小津安二郎監督の映画「浮草」を観る。
大映 / 1959年 /
出 演
・中村鴈治郎:嵐駒十郎
・京マチ子:すみ子
・杉村春子:お芳
・若尾文子:加代
・川口浩:清
・笠智衆 / 三井弘次 / 田中春男 / 潮万太郎
旅回りの嵐駒十郎一座を乗せた船が港に着いた。駒十郎は一膳飯屋のお芳を訪ねた。二人は昔の馴染みで息子清をもうけていた。清は郵便局に勤めるほど成長していた。駒十郎は清に父親とは名乗らずおじさんだと告げていた。
一座の看板で駒十郎の内縁関係にあるすみ子は、このところの駒十郎の挙動に不審を抱く。
小津安二郎が「彼岸花」で山本富士子を借りたため
バーターとして大映で撮った作品。
鴈治郎(2代目)は昭和を代表する歌舞伎役者の一人で、
関西歌舞伎の凋落時に小津安二郎、黒澤明、市川崑、川島雄三ら
名監督作品に出演し存在感を示している。
「浮草」でも同様です。
長男は坂田藤十郎、長女は中村玉緒。
「監督の作品に出演した俳優のなかで、誰が4番バッターですか?」
女優岡田茉莉子があるとき小津安二郎に尋ねたことがあった。
「杉村春子」と即答した小津は
「4番がいないと野球にならない」と言ったそうだ。
なるほど「晩春」「麦秋」「東京物語」「秋刀魚の味」など常連でしたな。
ここはこの人!映画を決定づける役に小津さんは配したと思う。
「浮草」でも同様です。
さてNPB80周年ベストナインの件ですが、
過去69回の各ポジションの最多受賞者を選出したら、
上記のメンバーになったそうです。
別にベーやん(別所毅彦)がダメとは言っておりません。
評論家時代に何度か仕事をご一緒させていただきました。
400勝のカネやん(金田正一)と三冠王3回の落合博満が加われば、
レジェンド・ベストナインは鬼に金棒でしょうか。
TV録画
2014年11月27日観映 #68
映劇の芸