2011年3月22日火曜日

鈴木保奈美・市の決意:「江」

大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」(第10回=わかれ)
江:わたしが死んだら、また母上に会えまするか。
市:……ああ、一番に会えるぞ。
 市の鈴木保奈美と江の上野樹里の別れのシーン。こう言ってふたりは強く抱き合った。

 天正11年(1583年)4月。賤ヶ岳(しずがたけ)の戦さに敗れ、柴田勝家(大地康雄)は越前・北庄城へと敗走する。やがて城は羽柴秀吉(岸谷五朗)の軍勢に包囲される。死を決意した市は三姉妹を呼び、「母は残る。そなたたちは城から離れよ」と告げる。三姉妹は母と一緒に城に残りたいと懇願するが、市の決意は揺るがない。
「母の生きる道はもうどこにもない。生き地獄より死ぬ道を選びたいのじゃ」
 秀吉の遣いで石田三成(萩原聖人)が現れる。市の残留を知り戸惑う。やむなく三姉妹を連れ、城を出る。
 北庄城は炎に包まれるのだった。

×  ×  ×

美濃返し=賤ヶ岳の戦いの際、秀吉の軍勢は美濃・大垣から近江・木之本までの13里(52キロ)をわずか5時間で駆け抜けた。岐阜城の織田信孝を倒すため美濃にいた秀吉は、中川清秀が守っていた大岩山砦が佐久間盛政により陥落したことを知り、賤ヶ岳にとって返した。砦を落としたら退けという勝家の命に背き大岩山に野営していた盛政は秀吉迫るの報に浮足立ち、秀吉の追撃に勝家勢は総崩れとなり、北庄城へ退却した。

×  ×  ×

 鈴木保奈美は美しく凛々しく市を演じておりましたな。嫁いだ先の浅井長政、柴田勝家と戦さに敗れ、亡くなりました。戦国武将の宿命なのでしょうが、そのたびに辛い別れが待っていました。
 さて、三姉妹は秀吉の保護を受けることになります。
 三成に言い放った市の台詞にはニヤリとさせられました。
「姫たちに指一本触るでないぞ。秀吉に伝えよ。そのようなことがあれば、信長とこの市が許さんと、な」
 茶々はその後に秀吉の側室になるわけですが、これからの秀吉と茶々の葛藤がみどころですぞ。

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