2008年12月23日火曜日

Dread Forever

ドレッドの魂

 ドレッドが死んだ。
 物語の展開から、それは予想されたことではありましたが、いざやって来るとちょっとジンと来ますなぁ。

 ドレッドDreadってどこのどいつだよ?
 えっ、知らない。ごもっとも。NHK英語講座「リトル・チャロLittleCharo~カラダにしみこむ英会話」に登場する、「ドレッド」というボクサー犬なんですな。「僕さ、ボクサー」なんてガッツ石松が、その昔ギャクっていましな。
 どうでもいい? それがどうした?
 失礼。たかが犬なんぞで、「ジンと来る」もないもんだ、と思うかもしれせんが、それが、まっ、隠居の話を聴いてくださいな。

 この物語、よく出来ていますぞ(原作・わかぎゑふ英語脚本・佐藤良明+栩木玲子)。主人公はチャロという、日本生まれの子犬でな。捨て犬だったところ、翔太という少年に助けられる。翔太の家族とニューヨーク旅行中に、はぐれて迷子になる。さぁ大変だ。ひとことで言えば、マンハッタンでひとりぼっちの子犬チャロが、日本へ必死に戻ろうとする冒険ストーリーなんですな。

 迷子のチャロに、生きていく方法を教えたのが、ドレッドです。その恩人(犬)の死というわけです。4月から放送し、数えて38話目(2208年12月22日放送)。
 虫の知らせで、チャロが巣に駆け戻ると、そこにマルゲリータMargheritaが悲嘆にくれて居ます。「ドレッドはどこ?どこに行ったの?」
 マルゲリータが言いますな。
 They carried him away , a few minutes ago… (ドレッドはさっき運ばれていったわ。ほんのちょっと前に)
 
かわいそうに。。。チャロはドレッドの死に目に会えなかったんですな。

 さらに、マルゲリータは言います。
 From now on, Dread will always be with us. (これから、ドレッドは、これからずっと、あたしたちの心の中にいるの)

 アニメのキャラクターが演じるわけなんですが、どうです、ちょっと感情移入して来ませんか。
 それにしても、マルゲリータは飼い主のローザがイタリアンレストラン出店のためマイアミに、キャンディCandyは飼い主クリスの心臓病術後の療養にシカゴに、とチャロは別れることになります。そしてドレッドの死‥‥「リットルチャロ」物語は急展開していますな。目が離せませんぞ。
 
×  ×  ×

 ところで、ペットロスPet Lossという言葉があります。家族同然のペットが死んだあと、その悲しみ・喪失感に襲われることを指すことで、日常生活に支障をきたす病的な場合は「ペットロス症候群」というそうです。
 隠居の家にも、ポメラニアンの老犬がいます。無芸大食のバカ犬ですが、バカな子ほど“可愛ゆい”のですな。来年1月には14歳になります。歳とともに、視覚・嗅覚、足腰などに衰えは出ています。死んだりしたら、きっとペットロスを苦く体験することになるのだろうなぁ。
 長生きしてほしい、と切実に思う昨今です。

※敬称略。文章中に事実誤認、赤字などありましたら、ご指摘くだされば幸いです。

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