2012年9月16日日曜日

八岐大蛇がいた出雲大社

出雲大社・天橋立12日ツアー1

 年金で糊口を凌ぐ身にとって愉しみのひとつは格安ツアーである。出雲大社―足立美術館―出石―天橋立12日旅(三朝温泉・依山楼岩崎)をネットで見つけ出掛けた。

×  ×  ×

 赤い16の目が闇に光る。
 8つの頭に8つの尾。
 世にも恐ろしい大蛇こそ、人喰いヤマタノオロチ(八岐大蛇)だ。
 狂暴な怪獣に、高天原を乱暴狼藉で追放されたスサノオノミコト(須佐之男命)が立ち向かう。
――ガキのころ見知った「ヤマタノオロチ退治」伝説を実写とCGを織り交ぜ、高さ3m×幅15mのスクリーンに見せるのは、「神話博しまね」映像館。ナレーションは浅野温子さん。



★八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を
 上映時間20分の神話映画「ヤマタノオロチ」の最後に、スクリーンに浮かび上がった詩。
 これはスサノオがヤマタノオロチを退治した後、救い出したクシナダヒメ(櫛名田姫)を妻とし、出雲の須賀に宮を建てたとき詠んだ歌で、古事記にも載っていて日本最古の和歌といわれている。

 「八雲」は出雲の枕詞。ラフカディオ・ハーンの日本名、小泉八雲の名は島根・松江に在住していた縁から採ったのだろうか。

なんでも今年は古事記編纂1300年の節目に当るそうな。
 
古代出雲歴史博物館の脇で「神話博しまね」が開催中だった。期間=2012721日~1111日。
 残念ながら古代出雲歴史博物館には時間がなく入館できず。これが団体格安ツアーの弱点(笑)。

 神話の世界にちょっぴり浸りながら出雲大社を参拝した。
 御本殿は60年に一度の大改造中で、御仮殿で100円硬貨をポンと入れ、『ニ礼四拍手一礼』の作法で拝礼した。

祭神は大国主大神。至らぬ我が身と連れ添って30数年、カミさんとの契りを与えてくれた縁結びの神さんに大いに感謝!感謝!(それが100円かい=笑)。
2012913日参拝
美博の館#34

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2012年9月11日火曜日

「山法師」ってなんだ?

院政期の比叡山延暦寺の僧兵を指すそうな――。

 死の淵から這い上がった平清盛が出家した――2012.99放送のNHK大河ドラマ「平清盛」。
 清盛が剃髪を比叡山延暦寺の僧侶・明雲に頼むと、明雲は「山法師になぜ」と清盛に訊ねた。
 「白河院でさえ手に負えぬ山法師と協力したい」と清盛はこたえた。

×  ×  ×

 「山法師ってなんだ?」と放送の翌日、草野球音は同年輩、団塊世代の友人、「トリ頭」こと戸坂健作(とさか・けんさく)に問うた。

「エッヘン」とばかり、戸坂は胸を張る。
「法師といえば、仏法に通じ人々を導く人。僧侶のことだな。『山法師』というと、延暦寺の僧、特に平安時代末期の院政期の僧兵を指すのだ。奈良法師といえば興福寺の僧兵さ」

 さらに、もうひとくさり。
 「あの権勢を誇った白河法皇も意のままにならぬもののたとえとして『賀茂河の水、双六の賽(さい)、山法師』の三つを挙げておるな」

どうやら、またこっそり最も古い機種ipadweb検索したらしい。いつもながら、彼がエライのではなく、webの力を借りて知識を曝(さら)け出しているだけなのだが……。

 「戸坂」は「鶏冠(とさか)」に、「健作」は「検索」に読み方が同じ。ニワトリは3歩歩くとモノ忘れすることから、健忘症気味なご仁を「トリ頭」と言う隠語もある。戸坂もwebで検索した知識をいかにも自分がモノ知りのように振る舞い披露するが、翌日には調べたことすらすっかり忘れてしまう。

 彼の仲間は半ばおちょくりながらも、親愛の情をこめて戸坂健作を「トリ頭検索」と呼ぶのだった。

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2012年9月8日土曜日

ベルリン国立美術館展:国立西洋美術館

ヨーロッパ美術400年の歴史を概観する――。

 初来日のフェルメールの「真珠の首飾りの少女」を観たいと思い、東京・上野の国立西洋美術館で開催している「ベルリン国立美術館展―学べるヨーロッパ美術の400年」へ出向く。開催2012613日~917日。

 ベルリン美術館とはドイツのベルリンにある美術・博物館群を指し、19世紀にプロイセン王国で発足した美術品コレクションが基になっている。

本展では、15世紀から18世紀まで、
・ミケランジェロの素描「聖家族のための習作」
・リーメンシュナイダーの「龍を退治する聖ゲオルギウス」
・クラーナハの「マルティン・ルターの肖像」
・レンブラント派の「黄金の兜の男」
・フェルメールの「真珠の首飾りの少女」
などベルリン美術館群の誇る絵画33点、彫刻45点、素描29点を展示している。



*ヨハネス・フェルメール「真珠の首飾りの少女」(1662年)
 光の射す窓辺の小鏡に向って少女は、首にかけた真珠の首飾りを手にとり自ら姿を見つめている。うっとり。恍惚とした表情。少女は黄色のアーミン(オコジョの毛皮)を着ている。裕福なのだろう。

 このアーミンはどこぞで観た。そうだ。フェルメールの「手紙を書く少女」だった。昨秋、京都市美術館(フェルメールからのラブレター展)で観た作品だ。現存する作品が30数点と寡作の画家が、2作品で描いた黄色のアーミン。思い入れがあるのだろうか、当時の流行なのだろうか、などと興味を惹かれながら絵を見詰めていました。

本展構成
第1章 15世紀:宗教と日常生活
第2章 1516世紀:魅惑の肖像画
第3章   16世紀:マニエリスムの身体
第4章      17世紀:絵画の黄金時代
第5章       18世紀:啓蒙の近代へ
第6章        魅惑の素描:魅惑のイタリア・ルネサンス素描

201296日観覧

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2012年9月2日日曜日

「マッコリ」は「粗雑に濾した酒」だって

「トリ頭検索」調べました~。

 草野球音が同年輩の友人、戸坂健作(とさか・けんさく)と焼肉を食べに行ったときのことである。店内の壁に貼ってあるメニューを観ながら、「農酒マッコリって書いてあるけど、農酒ってマッコリのことかい」と、戸坂に問うた。

戸坂は早速、愛用のipad(といっても最も旧式のヤツ)を取り出し、検索した。
 「あった!」と得意げな顔でひとくさり。



 「ハングルで『マッ』は『粗雑に』、『コルリ』は『濾(こ)す』の意味だな。つまり『粗雑に濾した酒』というわけさ」

 「農酒というのは?」
 「その昔、韓国では農作業をしながら水分補給に、水代わりに飲んでいたので『農酒』とも言うのだ」
 戸坂がふんぞり返った。

 偉そうな……。彼がエライのではない。知識を知る手段であるインターネットがエライのだが、いかにも自分の知識のように語るのだった。
 これはいつも彼の悪い癖。

 別名「トリ頭検索」というあだ名がある。
 戸坂(とさか)は「鶏冠(とさか)」と同じ発音で、「鶏冠」はニワトリの頭。ニワトリは3歩歩くと、すぐモノ忘れてしまうところから、忘れっぽい輩(やから)を陰口で「トリ頭」というそうな。
 「健作」は「検索」と通じ、よってネット検索を頼りにその場凌(しの)ぎ知識を曝(さら)け出し、翌日には調べた内容をすっかり忘れてしまう。

この戸坂健作を、友人たちは半ばおちょくりながらも親愛の情をこめ「トリ頭検索」と呼んでいるのである。

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