池波正太郎の「真田太平記(十)大坂入城」(新潮文庫)を読む。
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方広寺の鐘銘に難癖をつけ、徳川家康は豊臣家を開戦に追い込む。真田幸村は九度山を密かにに脱出し、大坂城に入城し、外堀の外に真田丸を築く。
開戦当初から豊臣家の重臣たちは和平工作を画策する。幸村は真田丸に拠って徳川勢を打ちのめす。幸村の勇名が轟く。が、決戦は本格化せず、和睦し大坂冬の陣は終息する。
目次:第10巻大坂入城
・且元退去
・大坂入城
・大坂冬の陣
・真田丸
× × ×
真田幸村が戦に臨む兵士に酒と餅を与え、「この人のためならば、いつ、死んでもよい」と心服させる場面がある。池波さんの戦争体験からの言葉で重みがある。
―太平洋戦争中に、筆者は海軍にいたが、
(この人と、いっしょならば、よろこんで死ねる)
とおもった上官は二人しかいなかった。
兵は、直属の上官しだいなのだ。
直属の上官が愚劣な場合は、
(よろこんで死ねない……)
ものなのである。
幸村の戦将としての器の大きさを描いているが、池波さん自身もかくありたいと実践していたんじゃないかなぁ。
2010年11月3日読了
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