*新作映画の初上映=『封切り』___って言葉、最近使わない。
なぜ? 映画館で観る人口 : 1958年がピークの11.27億人・
1970年後半以降はほぼ横ばいとなり2015年は1.67億人となった。
映画館離れがその原因ではなかろうか? × ×
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阿部サダヲ主演の映画「殿、利息でござる!」を観る。
中村義洋監督 / 脚本 : 中村義洋・鈴木鎌一 / 2016年 /
磯田道史原作「無私の日本人」/
出 演
・阿部サダヲ:穀田屋十三郎
・瑛太:菅原屋篤平治
・妻夫木聡:浅野屋甚内
・竹内結子:とき
・松田龍平:萱場杢
・羽生結弦:伊達藩主重村
・寺脇康文 / 千葉雄大 / 西村雅彦 /
・山崎努 /草笛光子 /
江戸中期。仙台藩内の宿場・吉岡宿は年貢と労役で寂(さび)れていた。造り酒屋を営む穀田屋十三郎は行く末を憂ていた。ある日、京から戻った茶商の菅原屋篤平治の知恵に共鳴する。それは藩に千両の大金を貸し付け、利息をもらい宿場を復活させようというものだった。お上を相手に金貸しをする不遜な企ては打ち首となるやもしれない。計画は極秘裏に進められるが……。
良質のコメディ。
1000両が現在の貨幣価値で3億円という。
1両=30万円換算。レートが高い過ぎるなんて言ったってもはじまらない。身分制度のある江戸時代にあって施政者に貸し利息を運用する発想が庶民から出たことが驚異的だし、それが売名行為でなくボランティアだったことが尊いよね。
これぞクール・ジャパンだな。
明和年間と映画では表示されていたから、10代将軍家治、田沼意次が権勢を揮った時代ですね。時代劇で小判を使うシーンが出てくるけど、一般には流通してなかったのだよね。
磯田道史氏の原作もあって時代考証が正確でリアルティがある。
実話だからそりゃそうだろうが。
阿部サダヲも瑛太も妻夫木聡も安定感のある演技だが、松田龍平が異彩を放つ。怜悧ながら冷酷な藩の財務担当役人役が無表情で不気味だった。
フィギュアスケート金メダリスト羽生結弦くんは演技も堂々としていました。終盤に登場すると観る側がほっこりするなぁ。
拙ブログ「阿部サダヲ」「松田龍平」関連
・「舞妓Haaaan!!!」2015/09/08
・「まほろ駅前多田便利軒」2014/10/18
・「探偵はBarにいる2」2014/05/16
・「舟を編む」2014/02/13
× ×
・『封切り』の語源
明治32年ごろ、都新聞の記者吉見蒲州が新作映画の記事で使って以降、新作映画の初上映の意味として『封切り』が用いられるようになった。
@横浜ブルグ13
2016年5月19日観映 #175
映劇の芸
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