2013年3月19日火曜日

プエルトリコの至宝モリーナ

侍ジャパンの敗因の陰に怪物捕手モリーナあり。

WBC準決勝。日本代表はプエルトリコに13に敗れた。

独断偏見と前置きする。

侍ジャパンの敗因、つまりプエルトリコ勝因は、
プエルトリコのヤディアー・モリーナ(カージナルス)の存在である。
MLB5年連続ゴールド・グラブの捕手。
その強肩は2009年終了時で盗塁阻止率46.4%で
『ロケットランチャー』と呼ばれているそうな。
守備ばかりか打撃も非凡、
2012年の成績は138試合で打率. 31522本塁打76打点。
9年間で3割を3度も記録している。
現役バリバリの30歳。

8回の重盗失敗を日本の敗因にあげる向きもある。
1点を返し反撃ムードが盛り上がった112塁の好機。
(盗塁)行けたら行っていい、という山本浩二監督のサインに、
2塁走者・井端は走る気配を見せたが途中で止まり、
1塁走者・内川は懸命に走り、
結局内川の盗塁死となった場面である。

井端は行けば刺される可能性があり躊躇し3盗を中止し、
内川は2盗を成功させようと必死となり井端の動きから目線を切った。
井端も内川もモリーナの強肩を恐れていたための行動と看た。
鉄砲肩、いや鉄砲より速いロケット肩に
脅威を感じていたからに違いないと推測する。

敗因は8回の重盗失敗もあるが、
阿部、稲葉、松田らが再三の好機に打てないことに尽きる。
右打者は逃げるスライダーに、
左打者はチェンジアップを打ちあぐんでいた。
手も足も出ない攻略できない投手陣とは思えなかったが、
これもモリーナが巧みなリード・配球で侍打線をかわした成果である。

もちろんさらに
・マエケンの初回の制球乱れ(球審の判定が辛すぎ)
も敗因とあげられるが、
とんでもない捕手の存在の前に日本代表は3連覇の夢が断たれた。

まさにプエルトリコの至宝ヤディアー・モリーナである。

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