誉田哲也の「インビジブルレイン」(光文社文庫)を読む。
姫川玲子シリーズ第4作。
日本最大の指定暴力団、大和会系石堂組傘下、仁勇会の下部組織六龍会のチンピラ小林充が殺された。捜査本部に組織犯罪対策部が加わった。暴力団同士の抗争も視野に捜査が進むなか、「犯人は柳井健斗」とのタレこみがあった。姫川玲子に捜査一課十係の係長、今泉春夫から班長、姫川玲子は奇妙な指示を受ける。「柳井のことは追及するな」。
9年前、暴行のうえ殺された柳井千恵の弟が柳井健斗で、被害者の恋人が小林充だった。この事件は父親の柳井篤司に疑いがかけれたが、警察署内で警官から奪った拳銃で自殺を図り、被疑者死亡のままとなっていた。
拙ブログ「姫川玲子シリーズ」関連
・「ストロベリーナイト」2010/04/25
・「ソウルケイジ」2010/06/09
・「シンメトリー」2011/02/26
・「インビジブルレイン」2012/08/05
玲子の恋の相手はてっきり菊田和男だと思っていたが、暴力団幹部の牧田勲の登場で玲子もグラリと傾いた。
テレビドラマ「ストロベリーナイト」の影響か、菊田の西島秀俊にやや肩入れしていたが、「インビジブルレイン」の映画化では牧田役は大沢たかおだそうな。「仁」の南方先生もよかった。菊田も心穏やかでないだろうな(笑)。
――生ぬるい肉の感触が唇を覆う。チクチクしたものがその周りに当る。濃密な男の肌の匂いが鼻腔を満たす。玲子と牧田が車の中で……。おいおい玲子はどうなる? ハラハラしちゃったなぁ(笑)。
2012年7月31日読了
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