須坂藩を凌ぐ財力の豪商
信州須坂の田中本家博物館を観る。
田中本家博物館は長野県須坂市穀町にある。江戸時代の豪商の館を利用した博物館。敷地面積は約3000坪。
江戸時代中期の享保18年(1773年)初代新八が、現在の地に穀物、菜種油、煙草、綿、酒造業を創業し、2代目当主信十郎信房が田中家の基盤を確立した。代々須坂藩の御用達を勤め、名字帯刀を許される大地主となった。3代と5代は幕末に士分にとりたてられた。その財力は須坂藩を凌ぎ北信濃屈指の豪商となった。
この博物館には、江戸中期から昭和まで田中家代々の生活用品(衣裳、漆器、陶磁器、玩具、文書など)が展示されている。
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着物、器、玩具とどれも豪華で、往時の田中本家の莫大な財力を感じさせた。館内を観た日は帯の展示をしていた。明治から昭和にかけて田中家の女性たちが締めた帯は美しく、まさに『帯美』であった。広々とした庭園に紫色の朝顔が咲き誇っていた。
2010年9月10日観覧
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