2010年9月13日月曜日

岩松院:八方睨み鳳凰図

北斎89歳の渾身の力作
 信州小布施・岩松院の「八方睨み鳳凰図」を観る。

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 1472年(文明2年)に開基された曹洞宗梅洞山岩衆院は雁田山の麓にある。
 戦国武将の福島正則の菩提寺であり、俳人・小林一茶の「やせ蛙 まける一茶 これにあり」の句碑があることで知られるが、なんといっても目玉は葛飾北斎の「八方睨み鳳凰図」である。

「八方睨み鳳凰図」は、本堂中央の天井に描かれており、葛飾北斎89歳、最晩年の作品。大きさは畳21畳。完成から160年の歳月が経ているが、張替は1度もしていない。孔雀石や鶏冠石など中国から輸入した高価な岩絵具の代金は150両といわれ、金箔4400枚が使用され、その色彩光沢は今も変わらぬ輝きを放っている。富士山の隠し絵があるといわれる。

 北斎は83歳で初めとして小布施を4度訪れている。4度目の滞在約1年かけて鳳凰図を描きあげている。翌年の嘉永2年(1849年)江戸に戻り、浅草聖天町の遍照院(浅草寺の子院)境内の仮宅で亡くなっている。

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 天井に鳳凰が羽ばたいていた。睨みつける眼力に迫力が漲っていた。北斎89歳の渾身の力作。眼福にあずかった。
2010年9月9日観覧

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