*いいとこ床屋の縁の下__ガキのころ言ってたっけ。あれって意味はないんだよね。40代前半までパーマをかけていた。理髪店ではやばい人みたいになるので、美容院に行くようになった。以来、床屋とは四半世紀ご無沙汰だなぁ。どうでもいいちゃいい話だ f^_^;) × ×
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荻原浩著の「海の見える理髪店」(集英社)を読む。
2016年直木賞受賞作 / 6編からなる短編集 /
目 次
海の見える理髪店
いつか来た道
遠くから来た手紙
空は今日もスカイ
時のない時計
成人式
表題の「海の見える理髪店」は秀逸だ。
グラフィクデザイナーの「僕」は、大物俳優が通ったことで有名な理髪店を探し出し予約を入れる。
店は海辺の近くにあり、老店主一人できりもりしている。海を映す大きな鏡。熟練の手さばきで髪を調整しながら、語る老店主。
戦時中のこと、祖父から続く床屋を継いだこと、結婚、離婚。店を大きくして再婚。そしてふとしたはずみで殺人。妻子を思い再び離婚。淡々を語る半生を聴きながら「僕」は身を委ねる……。
老いた画家の母と確執のある中年娘、家出した8歳の少女の夏の大冒険、形見の腕時計をめぐる老時計職人とのひととき、15歳で亡くなった娘の成人式に出る中年夫婦など、様々な家族を描いている。荻原氏の筆の冴えに読後は充実感でいっぱいになった。
2016年11月11日読了
読書の轍
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