2016年7月17日日曜日

黒澤明×原節子「わが青春に悔なし」

*1933年(昭和8年)満州事変に端を発した「満州国」
国際連盟が全会一致で「国」として承認しなかったため、
日本は国渣連盟を脱退した。あれが戦争の『序奏』かな。
武力で国際紛争は解決しない。ノーモア戦争!    ×    ×


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黒澤明監督の映画「わが青春に悔なし」を観る。
久坂栄二郎脚本 / 1946年 /

出  演
・原節子:八木原幸枝
・藤田進:野毛隆吉
・大河内傳次郎:八木原教授
・河野秋武:糸川
・杉村春子:野毛の母
・志村喬:毒いちご
・三好栄子 / 清水将夫 /

日本軍国主義が戦争への道を歩み出した昭和8年。京都大学の八木原教授の一人娘、幸枝は教授の教え子たちの憧れの的であった。正義感の強い行動派の野毛と秀才型の糸川の二人も幸枝に好意を寄せていた。八木原教授は思想問題で大学を追われた。糸川は大学に残り、野毛は左翼運動に身を投じた。

京大滝川事件をモチーフとした作品。ファシズムの吹き荒れる時代に信念を貫く女性を原節子が演じている。

・京大滝川事件:1933年,京大法学部教授の滝川幸辰を,その著書が共産主義的であるとして,文相鳩山一郎が強制罷免した事件。学問の自由を守るため,教授・学生が反対運動を起こしたが,弾圧された。

1941年(昭和16年):12月8日、日本軍のハワイ真珠湾攻撃で日米開戦。日本はドロ沼へと歩みを進めた。

冒頭シーンの京都吉田山のピックニックで三高の寮歌「逍遥の歌 紅萌ゆる」が流れています。三高は京都大学の前身。

1946年といえば終戦後わずか1年。社会状況も違うので、70年経ち観ても理解が及ばないことが多いというのが実感ですな。

黒澤明全30作品
「姿三四郎」1943 藤田進 大河内伝次郎 月形龍之介 轟夕起子
・「一番美しく」1944  矢口陽子 志村喬 入江たか子
・「続 姿三四郎」1945  藤田進 大河内伝次郎 月形龍之介 轟夕起子
・「虎の尾を踏む男達」1945  大河内伝次郎 藤田進 榎本健一
・「わが青春に悔いなし」1946  原節子 大河内伝次郎 藤田進
・「素晴らしき日曜日」1947  沼崎勲 中北千枝子
「酔いどれ天使」1948   三船敏郎 志村喬 木暮実千代
「静かなる決闘」1949   三船敏郎 三條美紀 志村喬
「野良犬」1949    三船敏郎 志村喬 淡路恵子
「醜聞スキャンダル」1950   三船敏郎 山口淑子 志村喬
「羅生門」1950   三船敏郎 京マチ子 森雅之 志村喬
「白痴」1951   三船敏郎 原節子 森雅之 志村喬
「生きる」1952 志村喬 小田切みき 伊藤雄之助
「七人の侍」1954    三船敏郎 志村喬 木村功 加東大介
「生きものの記録」1955   三船敏郎 志村喬 青山京子
「蜘蛛巣城」1957   三船敏郎 山田五十鈴 志村喬
「どん底」1957    三船敏郎 山田五十鈴 香川京子
「隠し砦の三悪人」1958   三船敏郎 上原美佐 千秋実 志村喬
「悪い奴ほどよく眠る」1960   三船敏郎 香川京子 森雅之 志村喬
「用心棒」1961    三船敏郎 仲代達矢 司葉子 志村喬
・「椿三十郎」1962   三船敏郎 仲代達矢 加山雄三 志村喬
・「天国と地獄」1963   三船敏郎 仲代達矢 香川京子 志村喬
・「赤ひげ」1965   三船敏郎 加山雄三 山崎努 香川京子 志村喬  ・
・「どですかでん」1970  頭師佳孝 伴淳三郎 松村達雄
・「デルス・ウザーラ」1975  ユーリー・サローミン マキシム・ムンズーク
・「影武者」1980  仲代達矢 萩原健一 根津甚八
・「乱」1985  仲代達矢 井川比佐志 ピーター
・「夢」1990  寺尾聰 井川比佐志 笠智衆
・「八月の狂詩曲」1991  村瀬幸子 吉岡秀隆 リチャード・ギア
・「まあだだよ」1993  松村達雄 香川京子 井川比佐志 所ジョージ  

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2016年7月15日観映 #184
映劇の芸

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