映画評論家の淀川長治は2大巨匠の作風をこう表している。
「躍動感に対し静的」「片やステーキ、片やお茶漬け」。
両極の味わいに邦画の豊穣を感じるのであります。
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原節子 × 笠智衆主演の「晩春」を観る。小津安二郎監督 / 1949年
出 演
・笠智衆:曽宮周吉
・原節子:曽宮紀子
・月丘夢路:北川アヤ
・杉村春子:田口まさ
早くに妻を亡くし、大学教授の曽宮周吉は娘の紀子と平穏な二人暮らしだが、27歳の紀子が婚期を逃しつつあることを案じていた。
「晩春」は小津安二郎が原節子と初めて組んだ作品。
・麦秋(1951年)
・東京物語(1953年)
と原は紀子という劇中名で出演していて、
この小津3作品を「紀子三部作」と呼ぶ。
いずれも笠智衆と共演していて、
晩春では父娘、麦秋では兄妹、
東京物語では父と義娘となっている。
娘を嫁がせる父親の情感が静かに淡々と描かれ、
これぞ小津調という作品です。
なるほどテンポの早いダイナミックな黒澤明と好対照です。
宇佐美淳 / 三島雅夫 / 三宅邦子
古い映画を観る愉しみは懐かしい俳優に逢えることです。
2014年7月24日観映 #33
映劇の芸
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