池井戸潤の「下町ロケット」(小学館)を読む。
第145回(2011年上半期)直木賞受賞作。
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宇宙科学開発機構でロケット開発に携わっていた佃航平は、打ち上げ失敗の責任をとり職を辞して、東京・大田区にある家業の町工場を継いだ。着実に事業を拡大していたが、折からの不景気に、大手取引先の京浜マシナリーから取引停止を告げられた。さらに、ライバル会社のナカシマ工業から特許侵害で巨額の損害賠償訴訟を起こされた。業績悪化による赤字転落、最悪倒産の危機に、メインバンクの白水銀行に資金繰りを頼むが、難色を示された……。
目次
プロローグ
第一章 カウントダウン
第二章 迷走スターダスト計画
第三章 下町ドリーム
第四章 揺れる心
第五章 佃プライド
第六章 品質の砦
第七章 リフト・オフ
エピローグ
× × ×
町工場の社長になってもロケット工学の元研究者、
佃航平が宇宙へ夢をかける姿が清々しい。
爽快感のある読後だった。
倍返しの「半沢直樹」の池井戸潤さんらしく、
「下町ロケット」でも狡猾な銀行員が登場する。
売上10億円の大型取引先を失い、
追い打ちかけるように持ち上がった90億円の損害賠償訴訟、
踏んだり蹴ったりの佃工業に銀行は冷たいのだ。
傷口に塩を塗り込むようだよね ^_^)。
読んでいると苦境に耐える佃航平が、
半沢直樹の堺雅人にダブってきた。
ナカシマ工業にも白水銀行にも、
帝国重工にも最後はきっちり倍返しするだな、佃航平は。
勧善懲悪型の筋書きに胸がスカッとする。
2013年12月1日読了
読書の轍#21
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ブログ村から来ました。
返信削除半沢からこの作者が気になります。
普段は全然本を読まないのですが、
「ロスジェネの逆襲」を読みました。
正月休みに「下町ロケット」を読みたいと思います。
ご紹介をありがとうございました。