@神奈川近代文学館:裕次郎の「骨」が脳裏によみがえった。
30歳で夭折した詩人中原中也(なかはら・ちゅうや=1907年―1937年)が友人の安原喜弘(やすはら・よしひろ=1908年―1992年)に送った手紙102通をもとに、ふたりの交流とともに中原中也の軌跡を追う展示会。
中原が初めてその仮借なき非情な風貌を
私の前に現わしたのは昭和三年秋のことであった。
――「中原中也の手紙」から
1928年(昭和3年)の出会い、死別は1937年。
10年足らずの付き合いで102通。
お気軽メールの時代じゃないから、
中也は筆まめだったのだろうね。
中也の詩に「骨」というのがある。
――ホラホラ これが僕の骨だ/生きていた時の 苦労にみちた……
なんと石原裕次郎が歌っているのだ。
作曲は伊部晴美。
裕次郎が中也の詩を好み、
曲をつけてもらったという話をどこぞで読んだことがあるが、
はて何時(いつ)のことかうろ覚えですな。
しみじみした曲だった。
展示を観ながら裕次郎の歌う「骨」が脳裏でよみがえりましたぞ。
汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる
――「山羊の歌」から
2013年7月2日観覧
美博の館#24
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