2012年7月5日木曜日

今野敏「ST警視庁科学特捜班 青の調査ファイル」

川那部検死官は遠藤太津朗の万七親分か――。

 今野敏の「ST警視庁科学特捜班 青の調査ファイル」(講談社文庫)を読む。ST「色」シリーズ第1弾。



 心霊現象が起きるというマンションでテレビ番組収録中にディレクターが首の骨を折って死亡した。密室での出来事を、警視庁捜査一課の検死官・川那部遼一警視は事故死と断定したが、科学特捜班の文書・プロファイリング担当の青山翔は心霊現象と霊能力者の興味を持ち、STメンバーは殺人の可能性を追う。

×  ×  ×

 川那部警視と特捜研のナンバー2の三枝俊郎警視はライバルで、ST科学特捜班を目の仇にしている。
ST 警視庁科学特捜班
ST 警視庁科学特捜班 毒物殺人
ST 警視庁科学特捜班 黒いモスクワ
の初期シリーズを読むと、その人物相関図は明らか。

 これって、銭形平次に出てくる(テレビドラマですが……)遠藤太津朗さんの「三ノ輪の万七親分」だよね。「おう、銭形の~、遅いじゃねぇか」なんて、殺しの現場で大川橋蔵さんの平次親分に嫌味な台詞を吐く、あれですよ。ドラマの「お約束」で、妙に可笑しみがあって遠藤さんの万七に親近感が沸いたものです。
 川那部警視に遠藤太津朗さんを彷彿させたのでした(笑)。
201273日読了

※ランキング参加中。クリックにご協力ください。
※こちらもクリックお願いします。

0 件のコメント:

コメントを投稿