*ストーリーテラーの手錬れ
東野圭吾の「使命と魂のリミット」(角川文庫)を読む。
手術中に死んだ父は、意図的に執刀医によって死に至らしめられたのではないか――疑惑を抱き、氷室夕紀は医学の道を志した。帝都大学医学部を卒業後、研修医となり、父・健介の執刀医であった心臓血管外科の権威、西園教授のもとに就いた。
研修医として忙殺された日々を送っていたある日。大学病院の駐輪場で、夕紀は脅迫状を見つけた。帝都大学の医療ミスを告発し、謝罪しなければ、破壊するという内容だった。
捜査にあたったのは父・健介の警察官時代の後輩で、警視庁刑事・七尾行成だった。
× × ×
この小説のジャンルは、医療ミステリーとでもいうのでしょうか。医学用語に手術の描写など取材の努力が感じられます。本屋に行くと、東野圭吾さんの作品は馬に喰わせるほどあります(笑)。売れ筋。ベストセラー作家です。感心するのは、読んでみると、どの本も一定のクオリティを保っているということです。駄作が少ない。これって作家の努力なくしてはできないことですよね。
読ませるコツを知っています。さすがストーリーテラーの手錬れですな。
2011年8月27日読了
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