2011年8月6日土曜日

「橋」ものがたり展:三井記念美術館

架橋100年の日本橋に佇む重厚の館
 石造りの日本橋が明治44年(1911年)に架けられてから、2011年はちょうど100年にあたる。日本橋架橋百年記念特別展「日本美術にみる『橋』ものがたり―天橋立から日本橋まで―」(2011年79日~94日)が東京・日本橋の三井記念美術館で開催している。美術品に描かれた橋に視点を広げ、日本人に橋に対する思いや、文化的意味を考える展示。

展示構成&惹かれた作品
1 工芸に見る 橋の意匠 
   ・「色絵柳橋図水指」 野々村仁清作 江戸時代17世紀
    ・「志野茶碗 銘 住吉」 桃山時代1617世紀
   ・「志野茶碗 銘 橋姫」 桃山時代1617世紀
2   橋にちなんだ茶道具取り合わせ
31 神仏の橋 天界・浄土とこの世の架け橋
32 神仏の橋 聖俗境界の橋
33 名所・文学の橋
     ・「乗興舟」 伊藤若冲筆 江戸時代18世紀
4 諸国の橋
5 橋の番付 日本大橋尽くし
6 京の橋・江戸の橋
   ・「洛中洛外図屏風(歴博D本)」 江戸時代
   ・「隅田川風物図巻」 江戸時代
 
 慶長8年(1603年)に徳川家康が征夷大将軍に任じられ、江戸幕府を開府し、初代の日本橋(木造)が造られた。翌年、5街道の起点となった。
・東海道
・日光道
・奥州街道
・中山道
・甲州街道
 現在の石造の橋は19代目で、1911年に架けられ関東大震災(1923年)や東京大空襲(1944年)を経て、なお威容を誇っている。国の重要文化財。
 
×  ×  ×
 
 昭和初期の洋風建築として国の重要文化財に指定されている三井本館の7階にある美術館あけに、三井記念美術館は重厚な佇まいでした。また国宝茶室「如庵」の室内を再現されていて、これも一見の価値がありますぞ。
「源氏物語」や「伊勢物語」に通暁していないと、作品を深く理解できないと痛感しました。

佐藤玄々作「天女(まごころ)像」
  三井記念美術館のついでに日本橋三越に寄り、佐藤玄々作の「天女像」を観ました。1960年(昭和35年)に完成した、本館1階ホールから4階に届くようにそびえる像です。鉄骨の基礎を用いた木彫。高さ11メートル。総重量6750キロ。樹齢500年の檜で造られ、降臨する天女の姿を描いています。美術番組「美の巨人たち」(2011723日放送)で、「天女像」を扱っていたので、興味がわき巨像を拝したいと思っていました。絢爛たる色彩は50年の歳月が経っても輝きを失いませんな。
201184日観覧
 
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