*高橋由一「江の島図」からワ―グマンを思い出した。
鎌倉・鶴岡八幡宮境内にある神奈川県立近代美術館で「開館60周年ザ・ベストコレクション 近代の洋画」展(2011年4月9日~10月10日)を観る。
1951年11月に所蔵品のない美術館としてスタートし、60年の歳月を経て10,000万点もの所蔵作品を抱えるようになった。本展では、近代洋画の父ともいえる高橋由一の油彩画である明治から、大正、戦後の昭和26年までの近代洋画を、同館の所蔵品で振り返る。
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最初の展示で、高橋由一の「江の島図」を観た。
江の島に行き交う人びとを描いている。着物姿の女の子、軍服のような洋服を着た男……。静かで穏やかな風景。なるほど明治初期の雰囲気が漂ってくる。1876年―77年の作品。といえば、明治9年―10年。日本初の洋画家である。
高橋由一(1828年―1894年)は、幕末明治の英国人報道画家である*チャールズ・ワ―グマン(1832年―1891年)から西洋絵画の手ほどきを受けている。6月に神奈川県立歴史博物館で「ワ―グマンの見た海」展を思い出した。
目を惹いた作品
・松本竣介「立てる像」1942年
・岸田劉生「野童女」1922年
・萬鉄五郎「日傘の裸婦」19131年
・梅原龍三郎「熱海野島別荘」1933年
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神奈川県立近代美術館は通称「鎌倉近美」というそうな。同館から望む平家池には大ぶりな白い蓮の花が満開でした。八幡さまの参道を挟んで右が源氏池、左が平家池。源氏の方にはピンクの蓮の花がいっぱいでした。
*特別展「ワ―グマンの見た海」=2011年6月17日記
2011年7月28日観覧
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