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多摩川土手に放置されたワンボックスカーから、血まみれの左手首が発見された。姫川玲子ら捜査一課の刑事たちが所轄と組んで捜査にあたる……。
拙ブログ「姫川玲子シリーズ」関連
・「ストロベリーナイト」2010/04/25
・「ソウルケイジ」2010/06/09
・「シンメトリー」2011/02/26
・「インビジブルレイン」2012/08/05
玲子と同じ殺人犯捜査第十係で別班を率いる日下守警部補が『準主役』となっている。とかく勘に頼る玲子と対照的に捜査は予断を一切許さない、理詰めで手堅い。玲子には毛嫌いされているが、切れる刑事である。
出歯で、関西弁で玲子にぞっこんの井岡博満のキャラが強烈で、『三枚目』役だ。年上の部下、菊田和男と玲子はお互いに憎からず思っている間柄で、難事件を追う中にラブロマンスも織り込まれている。
「ストロベリーナイト」では大塚真二が殉職した。その後釜として葉山則之巡査長が加わった。姫川班は、玲子以下石倉保巡査部長、菊田和男巡査部長、湯田康平巡査長と大塚巡査長の5人。
登場する刑事はみな個性派ぞろいだ。
『父性』が一貫したテーマとして、事件当事者、日下と息子、玲子と父親の関係を通して描かれている。
× × ×
それにしても井岡ではないが、スラリとした美人、颯爽とした玲子主任に惚れてまうがな(笑)。
2010年6月8日読了ソウルケイジ (光文社文庫)
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