2010年6月5日土曜日

渥美清:柴又帝釈天

映画「男はつらいよ」がフラッシュバック

ぶらり散歩に出る。柴又帝釈天界隈。夏日となった6月3日のことだ。恥ずかしながらアラ還の草球kusatama生まれて初めての場所だが、既視感にとらわれた。


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きっと「男はつらいよ」の寅さん映画のせいだろう。
 京成柴又駅を降りて、すぐに出くわす寅さんの銅像も、帝釈天へと続く参道の街並みも、名物の草団子を売る高木屋も、何度となく見た光景に映る。

 心のなかで「男はつらいよ」のメロディが流れる。
 渥美のちょっぴり高音で切れ味のいい台詞。
――私生まれも育ちも 葛飾柴又です
   帝釈天で産湯を使い 姓は車 名は寅次郎 
   人呼んでフーテンの寅と発します

 作詞・星野哲郎、作曲は山本直純である。
 ♪ドブに落ちても 根のある奴は
  いつかは蓮の 花と咲く
 葉っぱなんぞ銜(くわ)えた、四角い顔の渥美清が「相変わらず馬鹿か」なんて登場しそうな雰囲気がした。

×  ×  ×

 原作・監督は山田洋次で映画は1969年の「男はつらいよ」から1995年の「男はつらいよ 寅次郎紅の花」まで全48作中の46作(3作・森崎東、4作・小林俊一)を撮った。映画の発端はフジテレビのドラマだった。最終回で、ひと商売たくらみ奄美大島に渡りハブに噛まれ死んでしまったため、抗議が殺到し映画での再登場となった(寅さんフリークなら、どなたも周知のことですが……)。

×  ×  ×

 柴又帝釈天は、正式には経栄山題経寺(きょうえいざん・だいきょうじ)といい日蓮宗の寺院で江戸初期に開創された。帝釈天内殿の外部は装飾彫刻で覆われている。これは一見の価値ありですぞ。

×  ×  ×

 ところで好みのマドンナは誰ですか?
 若尾文子/京マチ子/香川京子/八千草薫/岸恵子/新珠三千代/大地喜和子/十朱幸代/松坂慶子……。日本を代表する女優がズラリと並びます。
 そのなかで1番は『サユリスト』の草球kusatamaは吉永小百合といいたいところですが、寅さんと相性となるとリリーを演じた浅丘ルリ子が抜群にいいのだよね。
 これって、言わぬ花の話題でしょうか。

 それを言っちゃお仕舞いよ。

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