「亜紀子」の意味深な歌詞
歌声がやるせない。
♪恨むことさえ 知らずに一人
待っているのか 帰る日を
訃報に接し、小林繁の歌う「亜紀子」を聴いてみた。
「空白の1日」事件で江川卓の身代わりとして読売ジャイアンツから阪神タイガースに移籍した小林繁(日本ハム投手コーチ)が急逝した。2010年1月17日のことだった。死因は心筋梗塞による心不全で、57歳だった。若すぎる死だった。
阪神に移籍した1979年、因縁の巨人戦に8連勝し22勝を記録した。あの熱投は忘れられない。サイドハンドから細身を振り絞って投じる球に魂が乗り移っていた。あれは反骨の炎だったのか。
「亜紀子」はその1979年のシーズン後に吹き込んだ。作詞は八谷けい、作曲はあのクールファイブの内山田洋だった。小林の歌は素人とは思えないほど巧かった。
♯ ♯ ♯
バーの片隅で佇む女がいる。別れた男は待っている。逢えない宿命(さだめ)と知りながら、帰る日を待つ女心。グラスの酒に身を任す、なんちゃって、ね。
当時の巨人監督、長嶋茂雄サンちの奥さんも亜希子だったなぁ。冒頭の歌詞は3番で、なんとなく「意味深」だよね。
♪教えてやりたい 亜紀子
亜紀子 亜紀子
咽(むせび)なくように「亜紀子」を歌う小林がYouTubeから流れていた。
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