股旅物の別称
「瞼の母」「一本刀土俵入り」「関の弥太っぺ」「沓掛時次郎」などの、各地を旅する博徒、侠客を主人公とし、義理人情の世界を描いた芝居・映画・小説を股旅物という。昭和初期から使われるようになった語。また、三尺物ともいう。
長谷川伸は股旅物、三尺物の“本家”といっていい御仁である。
三尺という長さは、「かね尺で約91センチ、鯨尺で約114センチ」。侠客は三尺帯を締めていた。通常は二重か三重に巻く帯だが、侠客は短い三尺帯(約1メートル)を一重に巻き体の前で結んでいたという。後ろから帯を掴まれても簡単に解け、逃げられる。用心からの生まれた風俗だった。というわけで、三尺帯を着用していた侠客が主人公となる芝居・講談・浪曲などの演目を、「三尺物」というようになった――豆知識でした。
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あの名台詞シリーズ
①お富さん=3月30日記
②弁天小僧=4月4日記
③遠山桜=4月5日記
④三人吉三=4月7日記
⑤多羅尾伴内=4月9日記
⑥壷坂霊験記=4月11日記
⑦絶景かな=4月14日記
⑧瞼の母=5月9日記
⑨一本刀土俵り=7月5日記
⑩関の弥太っぺ=7月8日記
⑪沓掛時次郎=7月11日記
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