It’s got to be a Japanese boat.
(絶対に日本の船だ)
最近は、毎朝NHK教育テレビのテレビ体操の後、英語講座を観ている。月曜日の「リトル・チャロ カラダにしみこむ英会話」は、ストーリー性に富み面白い。これは再放送で、前週の月曜の午後11時30分から本放送を行っている。
この「チャロ」は、テレビより詳しい内容をラジオで、インターネットで復習できるクロスメディア対応という、新しいカタチの英語学習番組だそうだ。よく出来た教材である。
その昔、40年以上も前の話だが、高校から大学にかけてNHKラジオで「松本亨の英会話」という番組を聴き、英会話というより英語発音の練習をしていた。7、8年勉強したのではないか。この番組を通して発音記号を学んだ。松本亨は、nativeより、癖のない上手な英語を話す人で、当時、テレビでは田崎清忠が講師をしていた。「百万人の英語」のJBハリスや五十嵐新次郎など活躍していた頃である。名前を挙げた英語の先達たちは優秀だったのに、なぜ草野球音の英語は上達しなかったのか(笑)。
その「チャロ」で出てきたのが、冒頭の英語表現である。
チャロは子犬で、飼い主の翔太とアメリカ旅行にやってきたが、日本への帰路手違いで空港にひとり取り残されてしまう。翔太のもとに戻ろうと、奮闘するチャロを主人公にした内容で、そのストーリーを追いながら英語表現を学ぶカリキュラムになっている。餓死寸前のチャロは、雪の降る日に、翔太に拾われた。右の耳が白で、左の耳が茶色であることから、翔太が「チャロ」と名付けた。
そのチャロが日本を目指し、ニューヨークの港で船を乗り込むシーン――友達の
イタリアレストランの飼い犬マルゲリータMargheritaが船にsushiという文字を見つけ「絶対に日本の船だわ」と叫ぶ。実際はただの観光船で「無銭乗船」がバレて戻されるのだが‥‥。
ここでの講師は佐藤良明で、東京大学の教授をしていた人でアメリカ文化研究者だ。彼が「got to beは強い感情を込めてガタビーと発音しなさい」と言っていた。
It’s got to beはit has got to beの詰まった形。it has to be やit must be と同じで、「~違いない」という意味だ。つまり間違いない自信の表現になる。
自信がさらに意を強くすると確信となる。
× × ×
以下蛇足ながら‥‥。
1999年5月16日。西武―オリックス戦で、初めて松坂大輔がイチローと対決した。前年に横浜高校で春夏甲子園連覇を果たした怪物が、プロ野球1年目、天才打者に真っ向勝負を挑んだ。結果は4打席で3奪三振1四球と、完全に抑え込んだ。注目の対決の軍配は、松坂に上がった。当時のイチローはすでに他を圧する実力を示し、孤高の存在であった。その実力に勝った松坂は、試合後のインタビューで名言を残す。
「自信から確信に変わりました」
× × ×
※蜘蛛巣丸太「草野球音備忘録」では人物名の敬称を省略しています。文章中で記憶違い・事実誤認・赤字などがありましたら、ご指摘くだされば幸いです。また赤字などの訂正、文章表現などの加筆は随時行っています。
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