2017年9月28日木曜日

柵(しがらみ) / 森田芳光「の・ようなもの」

*しがらみのない政治__「しがらみ」は漢字で書くと「柵」で、音読みは「さく」。「川に杭を打ち、横に竹や木を渡し塞(せ)きとめる」から由来し、「邪魔するもの」「まとわりつく」などに転化したのだろうね。
旧来の利権や既得権などに縛られない、忖度(そんたく)のない政治ってことでしょう。
ごもっとも、けどイマイチ政策が見えてこないぞ。小池新党の具体的な政策を知る必要がありそうだ。     ×     × 

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森田芳光監督のデビュー作「の・ようなもの」1981年を観る。
脚本:森田芳光
配給:日本ヘラルド映画 

出演
・伊藤克信:志ん魚(しんとと)
・秋吉久美子:エリザベス
・尾藤イサオ:志ん米
・麻生えりか:由美
・でんでん:志ん水
・小林まさひろ(志ん肉) 大野貴保(志ん菜)
・入船亭扇橋 春風亭柳朝 三遊亭楽太郎
・内海桂子 内海好江
・芹沢博文 加藤治子 鷲尾真知子
・小堺一機 ラビット関根 

古典落語に励む二つ目の志ん魚は、23歳の誕生日に初めてソープランドに行く。そこで相手をしてくれたエリザベスと惹かれあい、デートを重ねる仲になる。
ある日、志ん魚は女子高の落研から指導を頼まれる。その中の一人、由美を好きになる。デートにこぎつけたが、由美の父親の前で一席披露したところ、志ん朝や談志と比べられた挙句ちっとも面白くないとダメ出しされ、大いに傷ついてしまう。

2011年に急逝した森田芳光監督をオマージュした作品「の・ようなもの のようなもの」が、2016年に公開された。同じキャストで35年後を描いている。主演の松山ケンイチは志ん米の弟子志ん田、北川景子は志ん米の娘役。
「の・ようなもの のようなもの」2016年 杉山泰一監督 松山ケンイチ 北川景子 伊藤克信 尾藤イサオ でんでん  

秋吉久美子と尾藤イサオは変わらないが、でんでんと鷲尾真知子は今と比べ別人のように若いな^_^

拙ブログ「森田芳光」関連
「わたし出すわ」2009年 森田芳光監督 小雪 黒谷友香 小池栄子 小澤征悦 
「間宮兄弟」2006年 森田芳光監督 佐々木蔵之介 塚地武雅 常盤貴子 沢尻エリカ 北川景子 
「僕達急行 A列車で行こう」2012年 森田芳光監督 松山ケンイチ 瑛太 貫地谷しほり 村川絵梨 
「武士の家計簿」2010年 森田芳光監督 磯田道史原作 堺雅人 仲間由紀恵 中村雅俊 松坂慶子 
「家族ゲーム」1983年 森田芳光監督 松田優作 宮川一朗太 伊丹十三 由紀さおり

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2017年9月25日観映 #272
映劇の芸

2017年9月22日金曜日

開設記念日 / 永山絢斗×大森南朋「居酒屋ふじ」

*「草野球音備忘録」から「ハマたそdiary」にブログ名を改めた。還暦を迎えた2007年9月22日に始めた。古希を機に新たなスタートを切リます。そうです。今日がブログ開設記念日です。自己都合でそれこそ『大義なき改題』ではありますが、10年間ありがとうございました(ペコリ)     ×     ×  


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永山絢斗と大森南朋ダブル主演のドラマ「居酒屋ふじ」2017年(全12話)を観る。
原作:栗山圭介「居酒屋ふじ」(講談社文庫)
監督:長崎俊一、国本雅広、瀬野尾一 
脚本:根本ノンジ、山田あかね、粟島瑞丸、今西祐子 
音楽:大友良英
主題歌;斉藤和義
劇中イラスト:鉄拳 
放映:テレビ東京

出演
・永山絢斗:西尾栄一
・大森南朋:本人役
・飯豊まりえ:鯨井麻衣
・立石凉子:「ふじ」のおかあさん
・諏訪太郎;翔ちゃん(小林翔次=ふじの常連)
・平田敦子:玲子さん(真山玲子=ふじの常連)
・余貴美子:西尾たま美(栄一の母)
・中村元気:秋山賢治(栄一のバイト先の社員)
・村上淳:工藤俊介(同上)
・山本未來(栄一の所属事務所社長) 松尾貴史(映画監督)
語り:木梨憲武
・本人役で登場
篠原涼子(1・6・11・12話) 大杉漣(1・2話) 水川あさみ(2・3話) 椎名桔平(5話) 長山洋子(6話) 手塚とおる(6・8話) 前田敦子(7話) 立浪和義(8話) 岸谷五朗(10話) 

東京・中目黒。繁華街から離れた場所にこの店はある。名物は、激動の時代昭和を生き抜いた破天荒なおやじの豪快な話とおかあさんが作る味わい深い料理。これは古きよき昭和の風情が息づく居酒屋に集う人びとの物語__と木梨憲武の語りで始まる。

売れない俳優で死体役ばかりが回ってくる西尾栄一は、現状に悩んでいた。飲んで帰るつもりで中目黒をうろついていると、インスタグラムで気になっているkujiraと名乗る娘が「居酒屋ふじ」の写真をアップする。店前で迷っているとおかあさんが声をかけてくれた。入ってみると、壁や天井は有名人のサイン色紙だらけ。昭和の雰囲気が漂う。そして、そこには俳優の大森南朋がいた。

実在する居酒屋の話とか。ほんわかさせてくれるヒューマンドラマ。深夜枠の放送もあり、大杉漣がきれいなおねえちゃん相手にインチキな陰毛占いをして笑えた。
鉄拳のイラストで、亡くなったおやじのエピソードや昭和の風俗を説明してくれるのも一興だ。

売れない役者西尾栄一が大森南朋と知り合い、さらに篠原涼子ら一流俳優と出会うことで俳優への道を歩む成長物語。西尾役の永山絢斗は瑛太の実弟なんですね。
ヒロインの飯豊まりえがかわいらしい。

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2017年9月18日観映 #271 
映劇の芸

2017年9月21日木曜日

「草野球音備忘録」を改め「ハマたそdiary」

事始め記2
残照に秋茜(あきあかね)が舞っていた。虚空の一点を見つめながら、齢70の草野球音が呟(つぶや)いた。
「そろそろ潮時か」



藤沢周平さんの「三屋清左衛門残日録」の「日残りて昏(たそが)るるに未だ遠し」を気取って始めたのが、還暦を迎えた2007年「草野球音備忘録」です。
草野球音(くさの・たまね)は、かつて日刊スポーツ新聞社で少しばかり野球記者を務めていたところから、プロにはなれずレベルは草野球並みの書き手という筆名であります。

あれから10年、古希になりました。かなり昏れて参りました。改題を思い立ちました。

住まいは横浜です。江戸っ子は三代、ハマっ子は三日とか。生まれ育ちは川崎ですが、すでに横浜暮らしが川崎を抜き、在住35超年となります。
「よこはま たそがれ」 であります。

作曲者の平尾昌晃さんも作詞者の山口洋子さんも、
♪あの人は 行って行ってしまった もう帰らない  
鬼籍に入りました。

「ハマたそdiary」と改題したいと存じます。
自愛専一(せんいつ)を座右に置き、生き長らえればと思う身勝手ではありますが、まだまだ綴るつもりです。改めましてよろしくお願いいたします。

ブログ主人
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2017年9月17日日曜日

是枝裕和×福山雅治「三度目の殺人」

*拙ブログ「是枝裕和」関連
「そして父になる」2013年 是枝裕和監督 福山雅治 尾野真千子 真木よう子 リリー・フランキー
「海よりもまだ深く」2016年 是枝裕和監督 阿部寛 真木よう子 樹木希林 小林聡美 
「海街diary」2015年 是枝裕和監督 綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず 

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是枝裕和監督×福山雅治主演の映画「三度目の殺人」2017年を観る。
監督脚本:是枝裕和
配給:東宝 ギャガ

出演
・福山雅治:重盛朋章
・役所広司:三隅高司
・広瀬すず:山中咲江
・斉藤由貴:山中美津江
・吉田鋼太郎:攝津大輔
・満島真之介:川島輝
・松岡依都美:服部亜紀子
・市川実日子:篠原一葵
・橋本功:重盛影久

裁判での勝ちにこだわる弁護士の重盛は、30年前に殺人を犯した前科のある三隅の弁護を引き受ける。三隅は解雇された会社社長を殺し、死体に火をつけた容疑者だ。死刑は免れない状況だが、重盛はなんとか無期懲役に持ち込もうと図るが、接見のたびに三隅の供述が変わり、殺人の動機が希薄さに違和感を抱く。身辺調査を進めるうちに、被害者の娘 山中咲江が三隅のアパートに出入りしていたことにたどり着く。

観終わった後がすっきりせずもやもや感が残る。死刑判決を受けた三隅が本当に犯人なのか、と観客は迷ってしまう。裁判では物的証拠はあえて出さず、曖昧にしています。
これぞ是枝監督の狙いだろうね。観た側に考えてもらう。
通常のドラマでは犯人や動機が提示され観た人は納得する。その安易さに慣れているだけに、戸惑う。だが、しかし、骨のある充実した作品でした。

福山雅治と役所広司の接見シーンに緊迫感が漂う。演技のぶつかり合いが見どころです。
事件の鍵を握る娘の広瀬すずの存在感が光る。「海街diary」で綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆の四女役で大器の片鱗をのぞかせましたが、一流への階段を着実に歩んでると確信する好演だと思う。

横浜ブルグ13
2017年9月14日観映 #270
映劇の芸

2017年9月12日火曜日

桐生9秒98速っ! / 周防正行「シコふんじゃった。」

*桐生祥秀選手の9秒98って、どれだけ速いのか。毎日新聞のパクリだが、厚かましくも紹介しよう。彼が10秒01を記録した2013年に日本陸連が分析した結果、時速41.9kmだった。最速の動物チータは115km、ダチョウ80km、キリン50km、カンガルー48kmで負けるが、アフリカゾウ40kmには競り勝つ。JR山手線90km、東京メトロ銀座線65kmには敵わないが、都電荒川線40kmには分がいい。
6歳と3歳の孫に棒アイスを与えると、3歳が半分ほど食べたところで6歳が完食した。
3歳が叫んだ。「にいに、速っ!」.    ×     ×       

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周防正行監督の映画「シコふんじゃった。」1992年を観る。
監督脚本:周防正行
音楽:周防義和 おおたか静流
配給:東宝 

出演 
・本木雅弘:山本秋平
・清水美砂:川村夏子
・柄本明:穴山冬吉
・竹中直人:青木富夫
・田口浩正:田中豊作
・梅本律子 ロバート・ホフマン 宝井誠明 
・六平直政 桜むつ子 

コネで一流企業に内定した教立大学生の山本秋平は、卒論指導の穴山教授に無事に卒業することを願い出たところ、廃部寸前の相撲部員として大会に参加することを条件に求められた。穴山研究室の研究員の大学院生で相撲部マネージャーの川村夏子の頼みもあり、渋々受けた秋平だが、相撲部室に出向くと、部員は留年を重ねた青木富夫ただ一人だった。

20年ぶりかで観たが、面白さは変わらない。コメディの秀作だと思う。「猫踏んじゃった」であり「マイ・フェア・レディ」だったり、もじった題名が周防さんらしくて好きだな。私の感性に合う監督だな。

本番になると緊張のあまり下痢症状を起こす竹中直人の演技が腹を抱える。
おおかた静流の歌う「悲しくてやりきれない」「林檎の木の下で」がなんとも懐かしい。

教立大学はどうやら周防正行監督の母校 立教大学がモデルらしい。ミスター伝説のくすぐりがいい。
拙ブログ「周防正行」関連
「Shall we ダンス?」1996年 周防正行監督 役所広司 草刈民代 竹中直人 渡辺えり子 
「舞妓はレディ」2014年 周防正行監督 上白石萌音 長谷川博己 富司純子 田畑智子 草刈民代  

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2017年9月8日観映 #269
映劇の芸

2017年9月9日土曜日

文春砲 / 谷原章介×塚地武雅「ハンサム★スーツ」

*文春砲がまたまた炸裂した。民進党の元政調会長の山尾志桜里議員の不倫疑惑を週刊文春が報じて、大騒ぎとなった。お相手は妻子のある年下の弁護士だそうで、山尾さんも夫と子がいるからダブル不倫となるらしい。山岡さんは「男女の関係はない」と潔白を口にしながらも、民進党を離党した。
今井絵理子や斉藤由貴etc 不倫報道が目立つ。文春と新潮の取材力に唸る。オトコがいてオンナがいて、オカマがいれば色恋沙汰は必然だが、こう北朝鮮のミサイル並みの頻度で報道されては、食傷気味だな^_^     ×     ×      

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谷原章介×塚地武雅主演の映画「ハンサム★スーツ」2008年を観る。
監督:英勉
脚本:鈴木おさむ
配給:アトミック・エース

出演
・塚地武雅;大木琢郎
・谷原章介;光山杏仁
・北川景子;星野寛子
・大島美幸:橋野本江
・佐田真由美:来香
・池内博之:狭間真介
・本庄まゆみ:谷山久恵
・伊武雅刀 中条きよし 温水洋一 Bro.TOM 

大木琢郎は母の遺した定食屋「こころ屋」を営む33歳の独身男で性格も気が優しい。料理の腕もよく店は繁盛している。ただ難点はブサイクで女性にモテたことがないことだ。
ある日、アルバイト募集のチラシを見て美しい星野寛子が応募してくる。彼女はよく働き、気がきく。琢郎は寛子を好きになり告白するが、振られてしまう。
そんな折、琢郎の親友 真介と久恵が結婚することになり、琢郎は披露宴に着るスーツを買うため洋服の青山に行くと、店の奥に招かれる。そこには着るだけでハンサムになれる「ハンサム・スーツ」があった。

ブサイク役の塚地武雅が好演です。塚地と北川景子は「間宮兄弟」で共演しています。
「間宮兄弟」2006年 森田芳光監督 佐々木蔵之介 塚地武雅 常盤貴子 沢尻エリカ 北川景子 

「ハンサム」って今では「イケメン」ということが多いようです。「美男」「二枚目」「眉目秀麗」etc 反対語は「ブサイク」「ブ男」ですかね。
・塚地武雅&谷原章介
・北川景子&大島美幸
・中条きよし&温水洋一

コメディが好きだ。ホラーや戦争ものは苦手だ。人生、笑えば天国だ。

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2017年9月6日観映 #268
映劇の芸

2017年9月3日日曜日

金沢雑観 / 斎藤工「最上の命医」2011ドラマ

*金沢1泊2日の小旅行(8/31-9/1)__21世紀美術館、石川県立美術館、金沢城公園、玉泉院丸庭園etc 
タクシー運転手さんの対応に感心した。市内の短い距離を5度乗ったが、どの方も親切で観光案内をしてくれる。おもてなし精神が浸透している。観光都市はこうでなくちゃね。体力消耗と時間短縮のため、ちょっぴり贅沢して移動にタクシーを使いました。
10数年前と同じホテルに泊まったが、ホテルが金沢駅と地下通路で繋がっていた。アクセスがよくなっていましたな。新幹線開通を境に大都市化しています。ビュフェスタイルの朝食だったが、海鮮ものが旨い。金沢って回転寿司王国として有名で上質な店が多い。
ご覧のよう快晴に恵まれた。日ごろの行いの良さだろうかf^_^;     ×      ×     








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斎藤工主演のドラマ「最上の命医」2011年を観る。週刊少年サンデーの連載した漫画(作画は橋口たかし)のドラマ化。テレビ東京系で2011年1月10日から3月14日まで放送された。あの東日本大震災の直後に最終回を迎えた。
演出:麻生学・鈴木浩介・木村ひさし・八木一介 
原作:入江謙三
脚本:中園健司・岩村匡子
放送:テレビ東京 

出演
・斎藤工:西條命(みこと)
・比嘉愛未:瀬名マリア
・陣内孝則:桐生奠(さだめ)
・池内博之:桐生危(あやめ)
・板谷由夏:真中有紀
・北川弘美:前田泉
・泉谷しげる:神道護
・斉藤洋介(平聖中央病院の院長) 品川徹(平成病院理事長)
・中原丈雄(真中有紀の父) 鈴木ちなみ(平成病院看護師) 
・入江雅人 渡邉紘平 山根和馬 鈴木福 

アメリカでMSA(最優秀若手医師賞)を獲得した天才小児外科医の西條命は帰国し、日本有数の私立総合病院 平聖中央病院に赴任する。だが、小児外科は訴訟問題を機に閉鎖されていた。命は小児外科復活をめざすが、副院長の桐生奠は採算性の低さを理由に反対の立場をとっていた。
「子どもの命を救うことは未来を創ること」という命の信念は揺るがなかった。

全10話をクリニックでiPadを使い4回に分けて観た。面白かった。斎藤工のスーパードクターぶりが魅力的だ。手術シーンは毎回登場し、図解説明が付くので、実際はこんなアクロバティックな手術を何度となく成功する医師はいないと思うけど妙に説得力がある。

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2017年9月2日観映 #267 
映劇の芸