2013年5月30日木曜日

梅雨に入りました~

咲き始めた横浜ポートサイド公園の紫陽花(アジサイ)に、
『トリ頭』こと戸坂健作がつぶやいた――
「牛丼が喰いてえなぁ。つゆだくの…」。    

なんたる俗物。  
梅雨時期の花を愛でる情緒なんてものはまるでない男である。  
梅雨⇒つゆだくの連想だった。     

×  ×  × 

気象庁は2013529日、「関東甲信地方は梅雨入りしたとみられる」と発表した。 平年より10日早い、2008年に並んで統計開始以来3番目の早さ。     

×  ×  × 

ところで、梅雨の語源由来を知ってるか?
そもそも中国の梅雨(ばいう)が伝わった。

梅の実が熟すころの雨だから、梅雨(ばいう)。

黴(かび)の生えやすい時期の雨だから、
中国では黴雨(ばいう)と呼ばれていたが、
黴では語感が悪いため、
「ばい」という同音であり季節に合った「梅」という字をあてたたという説もある。

梅雨を「つゆ」と言うようになったのは江戸時代からで、
木の葉に降りる露(つゆ)から来た説、
梅の実が熟してつぶれるを意味する「潰ゆ(ついゆ、つゆ)」から来た説、
諸説あるのだな。

お~とっ思い出したぞ。
おれのことをさっき俗物って言ったな。
おちょくるお前はナニサマだ。
俗物でも遺物でも毒物でも汚物でもなんとでも言ってくれ。
おれもそろそろおだぶつ(御陀仏)だ。

相も変わらぬ『トリ頭』の暴走ぶりの一幕でした(f^_^;)。

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2013年5月26日日曜日

藤沢周平「漆黒の霧の中で」

*水死体の耳のうしろの小さな傷に『殺し』と伊之助は直感した。  

 藤沢周平の「漆黒の霧の中で 彫師伊之助捕物覚え」(新潮文庫)を読む。彫師伊之助シリーズ第2作。


 元腕のいい岡っ引であることを隠して版木彫り職人となっている伊之助は仕事へ出る途中、竪川に上がった水死体を見かけた。死人の耳のうしろに小さい傷があるのを見つけた。虫に噛まれたほどの痕ながら、柔術で言う独鈷(どっこ)と呼ぶ急所だった。殺し――と確信した。
 十日ほど経ったころ、定町廻り同心の石塚宗平が伊之助を訪ねてきた。竪川の死人は七蔵という経師職人だが、得体が知れぬ男らしい。調べてほしいという。軽い気持ちで引き受け探索を始めた伊之助の前に第二、第三の殺しが……。

「岡っ引」を wikipedia でみると、
江戸時代の町奉行所や火付盗賊改方の警察機能の末端の非公認の協力者で、
江戸では御用聞き、
関八州で目明し、
関西では手先(てさき)、口問い(くちとい)と呼んだそうな。

「十手持ち」という言葉も時代劇で出てくるが、
十手は奉行所に事件ごとに必要に応じて取りに行ったそうな。
十手を平次親分や半七親分が神棚に奉ってあることはありえない、
房も岡っ引の十手には付いていないとか。

ガキのころ「朱房の小天狗」(うしおそうじ作)の漫画に熱中したけど、
ありゃ嘘だったのか(ガックり)。

2013523日読了
読書の轍#9

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2013年5月25日土曜日

「もののあはれ」と日本の美

*「もののあはれ」ってなんだろう? 

「心動く瞬間。名品でたどる抒情の系譜」と副題にある『「もののあはれ」と日本の美』展を東京・六本木のサントリー美術館で観る。開催2013416日~616日。 

本展構成 
1章:「もののあはれ」の源流 貴族の生活と雅びの心 
2章:「もののあはれ」という言葉 本居宣長を中心に 
3章:古典にみる「もののあはれ」 『源氏物語』をめぐって 
4章:和歌の伝統と「もののあはれ」 歌仙の世界 
5章:「もののあはれ」と月光の表現 新月から有明の月まで 
6章:「もののあはれ」と花鳥風月 移り変わる日本の四季 
7章:秋草にみる「もののあはれ」 抒情のリズムと調和の美 
8章:暮らしの中の「もののあはれ」 近世から近現代へ 


「もののあはれ」ってなんだろう? 
しみじみした趣き。しみじみした深い感情――(学研全訳古語辞典) 
人生の機微や四季の移ろいなどに触れ、
心動くときに生まれる情趣でしょうか。
「心動く」とは「感動」のことですよね。
言葉としては10世紀半ば平安時代からあったそうな。

日本人って季節の移ろいに敏感な国民ですよね。
他の民族をさして知らない吾が、言うのも実に説得力がないのだが……。
和歌や俳句は季節感なくして成り立たないのではないか。

日本の美の根底にある「もののあはれ」に迫ろうという試みの本展です。

たのしみは春の桜に秋の月
      夫婦仲良く三度食う飯
――五代目市川団十郎(1741年―1806年)

最近「七十二候」という古い暦に興味を持っています。
コテコテの日本人です(^_^)。

2013523日観覧
美博の館#20

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2013年5月23日木曜日

印象派とその時代:松岡美術館

≪リュシアン・ドーデの肖像≫女の子と思っていた不明――。

 「印象派とその時代」展を東京・白金台の松岡美術館で観る。モネ、ルノワールなど印象派に焦点をあてるともに、同時代の英仏絵画も紹介している。開催2013年4月21日~9月23日。 


展示構成 
・ブータン、モネ、ルノワール…印象派の世界 
・ブーグロー、ミレイ…美しき伝統 
同時開催:うつわのかたち 

印象に残ったのは、
≪リュシアン・ドーデの肖像≫1879年
ピエール=オーギュスト・ルノワール作だった。
可愛らしくあどけない、
右手に持っているのはビスケット? 
ぷっくりした“女の子”と思ったら、
それが作家アルフォンス・ド―デの次男だそうな。
女児だと思い込んで観ていました。
あとで調べたら、男だって。
いや失礼しました(m^_^m)。

印象派__1960年代半ばにフランスで起きた芸術運動で、描く対象の輪郭や色より、周囲の光や空気の変化を正確にとらえようとした画家たちをさす。第1回印象派展は1874年4月15日パリの街角で始まった。

2013年5月21日観覧
美博の館19

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2013年5月18日土曜日

リラの花散る夢の四馬路(スマロ)

*「上海ブルース」「夜霧のブルース」「上海帰りのリル」

♪ある日突然 ふたり黙るの____ 
お~と、トワ・エ・モアの歌じゃない。
「ある日突然」知ることがある。

あまりの無知に人にはなかなか言えない。
六十路半ばでそんなことも知らねえのかよ、
と『トリ頭』こと戸坂健作にバカにされるのもいやだ。

いや、これじゃなんのことだかわからないよね。
実は「リラ」と「ライラック」が同じ花の名とは、
恥ずかしながら知らなかったのだよね、この歳で(ポリポリ f^_^;)。

懐メロをよく口ずさむ。

ディック・ミネの「上海ブルース」って曲がある。
作詞・北村雄三、作曲・大久保徳二郎。
鶴田浩二や石原裕次郎もカバーしているから、
ご同輩なら聴いたことがあると思う。

♪涙ぐんでる 上海の
 夢の四馬路(スマロ)の 街の灯 
リラの花散る……
と、鼻歌まじりに歌っていたとき 
「リラ」って、どんな花だっけ?
ふと疑問がわいた。

調べてみたら「リラはライラックのフランス語」だそうな。
つまり同名の花というわけさ。

地下鉄は英語でサブウェイだけど、フランス語由来のメトロも使う。
「東京メトロ」なんて、ね。

でも英語の国際語化が進み、英語が優勢になってきている。
昔ランデブー(フランス語)なんていったけど、今じゃデート(英語)だし、
アベック(フランス語)よりカップル(英語)が一般的かな。

戦前はフランス語がオシャレな言葉で文化人がよく使ったと思う。

「上海ブルース」は発表されたのは1939年(昭和14年)。
ヒットラーのナチスドイツがポーランドを侵攻し、第二次世界大戦が勃発した年。
1941年には日本の真珠湾攻撃で太平洋戦争と突入した。
その頃の上海はイギリス、フランス、アメリカ、ロシア、日本の列強が、
租界を強制的に設けた、中国当局も取り締まれない、
「魔都」と呼ぶにふさわしい国際色豊かな爛熟した貿易都市だったのだよね。

日本人が多く住んだのが共同租界の虹口(ホンキュ)で蘇州河の南側にあり、
北側には歓楽街の四馬路が在ったそうな。

♪青い夜霧に 灯影が紅い……
 夢の四馬路(スマロ)か 虹口(ホンキュ)の街か
と作詞・島田磬也(きんや)と作曲・大久保徳二郎のコンビで、
ディック・ミネが歌い大ヒットした「夜霧のブルース」も、
この界隈を舞台にしているのだろう。

津村謙の名曲「上海帰りにリル」にも、
「夢の四馬路」という歌詞が出てくる。
♪船を見つめていた 
 ハマのキャバレーにいた
作詞・東条寿三郎、作曲・渡久地政信。

懐メロに出てくる上海とりわけ四馬路(スマロ)は夢だらけだな(笑 ^_^)。

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2013年5月16日木曜日

夏八木勲さん 牙狼之介 forever 

「牙狼之介」のスチール写真がカッコよかったなぁ____ 
『トリ頭』こと戸坂健作が遠くを見つめた。

渋みのある演技で活躍した俳優の夏八木勲(なつやぎ・いさお)さんが2013511日亡くなった。花の15期といわれた俳優座養成所卒業後、東映入り。「牙狼之介」「戦国自衛隊」など、時代劇、アクション映画からやくざ映画の主役からテレビドラマの脇役まで幅広い役柄をこなした。73歳だった。 
※以下敬称略 


夏八木勲といえばオレは「牙狼之介」だな。
あの映画スチール写真がカッコよかった。
精悍なひげ面の剣豪にしびれたぜ。

1966年(昭和41年)の東映映画だ。
「三匹の侍」のフジテレビ五社英雄の監督作品。

映画ポスターのキャプションが気が利いていたぜ。
「ダイナミックな殺陣をみせる 
ひげ面の新人・夏八木とはどんな男か?」

直近のドラマ「ゴーイング マイ ホーム」(フジテレビ系)。
阿部寛と山口智子の共演で話題となったが、
阿部ちゃんの父親役を演じていた。
あのとき随分と痩せたと思っていた。
がん末期の状態で出ていたのだな。
見あげた役者根性だ。

それにしても俳優座の花の15期生がまた消えた。
原田芳雄が2011年に、
地井武男は去年(2012年)に亡くなった。

末は大女優といわれた太地喜和子もかなり前になるかなぁ(1992年)。

____いつになくしんみりする『トリ頭』であった。 

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2013年5月11日土曜日

藤沢周平「消えた女」

*「彫師伊之助」シリーズ第1弾――。

 藤沢周平の「消えた女―彫師伊之助捕物覚え」(新潮文庫)を読む。彫師伊之助シリーズ第1作。

目次
・かんざし 
・やくざ者 
・ながれ星 
・離れの客 
・おうの 
・遠い記憶 
・闇に跳ぶ 
・凶刃 
・春のひかり 

 元凄腕の岡っ引であること隠し版木彫り職人として働く伊之助のもとに、恩ある弥八親分が訪ねてきた。娘のおようの行方が分からず、探し出してほしいという。渋々重い腰をあげた伊之助は、だんだんと深い闇の中へ引きずり込まれていく……。



30代は司馬遼太郎、
40代で池波正太郎、
50代から藤沢周平が読書歴である。

周平さんのシリーズといえば、
・用心棒日月抄=用心棒日月抄/弧剣/刺客/凶刃
・獄医立花登手控え=春秋の檻/風雪の檻/愛憎の檻/人間の檻
・隠し剣=隠し剣弧影抄/隠し剣秋風抄
と読み、今回最後のシリーズ「彫師伊之助」にかかる。

ちなみに「消えた女」が第1弾で、
・漆黒の霧の中で
・ささやく河
と続く。

遅読ながら端正な文章を愉しむ。

20132013年んだちh510日読了
読書の轍#8

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2013年5月9日木曜日

叩けば埃が出るカラダ

天海祐希さんが心筋梗塞で入院、舞台を降板した__
日刊スポーツ(2013年5月9日付)はじめスポーツかわら版が伝えている。

宝塚の男役トップスターのイメージからか、
颯爽とした役柄が多いせいか、
病とは縁のない人だと勝手に思っていた。
心筋梗塞って深刻な響きの病名に驚かされた。
幸い症状は軽度とのこと。
早い回復を願う。

×     ×    ×  

「叩けば埃が出る」とは、
どんなものでも細かく調べれば、
欠点や弱点が見つかるものである
__デジタル大辞泉    

いや、叩かなくても、
触ったぐらいで「埃」が出ちゃう。
そんな身体である、当方も。

五感とは、
・視覚(目)
・聴覚(耳)
・触覚(皮膚)
・味覚 (舌)
・嗅覚(鼻)
である。
目は老眼で白内障予備軍。
耳は老人性難聴つまり耳が遠くなってきた。
手は痺れる__手根管症候群らしい。
歯は歯周病……。
五感を研(みが)く、なんて言葉があるが、
五感の老化が著しい。

あ〜あ  やんなっちゃた(f^_^;)
マキシンさんみたいだな。
カラダだけは大事にしてくださいよ。
これは 三平さんみたいだ。
どうもスイマセン(笑^_^)

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2013年5月5日日曜日

立夏―夏が始まりました。

立夏―蛙始鳴(かわずはじめてなく)。

♪ やねよりたかい こいのぼり
2歳7か月の孫が歌っています。
近頃メロディになってきました。
可愛らしさと愛おしさと癒しと……
なんとも言えない気持ちになります。

立夏―暦では夏が始まりました。
めぐる季節を感じたい、
老骨に受けとめたい、
と想う今日この頃であります。

×     ×     ×

あの時王さんは長島さんに何って言ったんだろうか?
花束を渡して、浅く抱擁しながら、
声をかけたようにテレビ画面からみえた。
長島さんは涙ぐんだようだった。
国民栄誉賞のセレモニー。
立夏の日の出来事。

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2013年5月2日木曜日

八十八夜⇔孟宗竹⇔妄想ボケ

♪  夏も近づく八十八夜
  野にも山にも 若葉が茂る
  「あれに見えるは茶摘みじゃないか
  茜(あかね)たすきに菅(すげ)の笠」

ノーテンキに「トリ頭」こと戸坂健作が、
文部省唱歌「茶摘み」を歌っています。

「ちょんちょん、なんてえ手遊びしながら、
歌ったなぁ、草野」

2013年5月2日は「八十八夜」です。
立春から数えて88日目。

「茶畑に茜たすきに菅の笠といえば、
東映映画のオールスターキャスト
清水次郎長一家の冒頭シーンが浮かぶぞ。
次郎長は片岡千恵蔵で、
石松が中村錦之助だったかな。
うろ覚えだな‥‥」

「八十八夜」から始まった、
よくある「トリ頭」の脱線妄想です。

茶摘みの季節になりましたが、タケノコも旬ですな。
竹に旬なら「筍(タケノコ)」です。
「トリ頭」も旬のボケですぞ。
タケノコといえば孟宗竹 ⇔ 妄想(もうそう)だけ‥‥ボケ
なんちゃって(f^_^;)。

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