2010年11月3日水曜日

池波正太郎「真田太平記(十)」

真田丸に拠って徳川勢を打ちのめす
 池波正太郎の「真田太平記(十)大坂入城」(新潮文庫)を読む。















★いいね!ボタン  
ご協力ください。  

</font></span><span style=        
にほんブログ村            
    
</font></span><span style=            
人気ブログランキング                                      


 方広寺の鐘銘に難癖をつけ、徳川家康は豊臣家を開戦に追い込む。真田幸村は九度山を密かにに脱出し、大坂城に入城し、外堀の外に真田丸を築く。
 開戦当初から豊臣家の重臣たちは和平工作を画策する。幸村は真田丸に拠って徳川勢を打ちのめす。幸村の勇名が轟く。が、決戦は本格化せず、和睦し大坂冬の陣は終息する。

目次:第10巻大坂入城
・且元退去
・大坂入城
・大坂冬の陣
・真田丸

×  ×  ×

 真田幸村が戦に臨む兵士に酒と餅を与え、「この人のためならば、いつ、死んでもよい」と心服させる場面がある。池波さんの戦争体験からの言葉で重みがある。

―太平洋戦争中に、筆者は海軍にいたが、
 (この人と、いっしょならば、よろこんで死ねる)
 とおもった上官は二人しかいなかった。

  兵は、直属の上官しだいなのだ。
 直属の上官が愚劣な場合は、
 (よろこんで死ねない……)
 ものなのである。

 幸村の戦将としての器の大きさを描いているが、池波さん自身もかくありたいと実践していたんじゃないかなぁ。
2010年11月3日読了

人気ブログランキングへ※「草野球音備忘録」はランキング参加中です。投票(クリック)にご協力ください。
にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ※こちらも、よろしければクリックしてください。

0 件のコメント: