2009年5月3日日曜日

子どもの国ルーヴル展

寛政5年の開館

 ぶらり散歩に出る。東京・六本木の国立新美術館で「ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」を観る。
 さまざまな時代・地域・分野を超えた美術の中に表現された「子ども」の姿を、ルーヴル美術館の所蔵品から鑑賞する展覧会(2009年3月25日~6月1日)。古代エジプト美術、古代オリエント美術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、絵画、彫刻、美術工芸品、素描・版画の7部門から約200点が展示されている。
 見どころは古代エジプトの子どものミイラ、ルーベンスの素描、ティツィアーノの絵画あたりか。なかでも、ティツィアーノ・ヴェチェッリオの『聖母子と聖ステパノ、聖ヒエロニムス、聖マウリティウス』が目を引いた。
2009年4月30日観覧

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 ルーヴル美術館ですが、40年ほど前に現地で見学したことがあります。やたら広い館内と、セーヌ川の心地よい川風が、印象に残っている程度で、若気の至りで作品を鑑賞するレベルではありませんでした。今となっては痛恨事です。

 ルーヴルの歴史は古く、フランス革命のさなかの1793年に王室コレクションを紹介する「中央芸術博物館」として開館したのが、その始まりだそうです。日本では寛政5年のことになります。老中の松平定信が主導した「寛政の改革」が行われ、11代将軍の徳川家斉の時代です。16人の妻妾を持ち、男子26人・女子27人の子を儲けた、あの「オットセイ将軍」です。
 ルーヴル展とかけて徳川家斉ととく、そのこころは、「子どもがいっぱい、子沢山」でした。いささか苦しまぎれのオチで〆(しめ)ます。

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